2006年エクリプス賞、Horse of the Year(年度代表馬)、Invasor(インヴァソール)

Invasor(インヴァソール) 4才牡馬

馬主:トレス・デ・エネロ
調教師:キアラン・マクローリン
生産者:Haras Clausan(アルゼンチン)
父:Candy Stripes(キャンディストライプス) 母:Quendom(Interprete)
Invasor(インヴァソール)の2006年の成績
11月4日 BC Classic.-G1 チャーチルダウンズ 1着 Jara F
8月5日 Whitney Handicap-G1 サラトガ 1着 Jara F
7月1日 Suburban Handicap-G1 ベルモント 1着 Jara F
5月19日 Pimlico Special-G1 ピムリコ 1着 Dominquez R A
3月25日 UAE Derby-G2 ナドアルシバ 4着 Hills R

2006年のエクリプス賞はアルゼンチン出身のインヴァソールが271票中228票を獲得して、南米産馬史上初で年度代表馬に選出されました。父、キャンディストライプスはバブルガムフェローの兄弟で、数多くの名馬を輩出した名種牡馬です。無敗で引退したキャンディライドの母父として有名でもあります。

2005年にウルグアイで、ウルグアイ2000ギニー、ジョッキークラブ大賞、ウルグアイダービーの三冠を達成した後、アメリカで転厩となります。明け2006年、UAEダービーへ出走しますが、ディスクリートキャットから7馬身離された4着に終わります。このレースではディスクリートキャットが55キロの斤量に対して、インヴァソールは南半球出身で生まれが半年早いために59キロを背負っての敗戦でした。この敗戦がインヴァソールの生涯で唯一の敗戦になります。

アメリカに帰国後、ピムリコスペシャルに出走します。UAEダービーでの敗戦とアメリカでの初出走ということもあり、5頭中4番人気という低評価でしたが、外から抜け出した1番人気のワンダリンボーイに内からしぶとく迫り、最後は1と1/2馬身差をつけて差しきりました。直線手前では手応えが悪く、馬群に飲み込まれてから、差し返すという破天荒なレースぶりでした。続くサバーバンHを4馬身1/2で圧勝した後、ホイットニーHに出走します。このレースでは早めに先頭に立ちますが、外から強襲してきたサンキングに並びかけられると抜群の勝負根性を見せ抜かせることなく鼻差凌ぎきって勝利します。

この後、インヴァソールはジョッキーズクラブ金杯に出走を予定していましたが、発熱のために当レースを回避し、BCクラシックを迎えます。この年のBCクラシックではバーナーディニが大本命に推され、離れた2番人気にG14勝を含む7連勝中のラヴァマン、3番人気にインヴァソールでした。バナーディニが勝つことは既成事実で、どのような勝ち方をするのかに観客の興味が向いていた雰囲気でした。

圧勝を期待している観客の雰囲気を意識したのかは分かりませんが、バーナーディニが明らかに早すぎる位置で仕掛けます。しかしバーナーディニをマークするような形で追走していたインヴァソールがピッタリついていき、1馬身差でバーナーディニを差しきりました。この勝利によりインヴァソールが2006年の年度代表馬に選出されることになります。

Invasor(インヴァソール)のレース映像
2006年 BCクラシック チャーチルダウンズ 2000m
46.3   1:11.0   1:36.2   2:02.0
ベイヤー指数:116
1着:Invasor(インヴァソール) 2:02.0
2着:Bernardini(バーナーディニ) 1馬身
3着:Premium Tap(プレミアムタップ) 2 1/2馬身

Brother Derekが先手を奪い、淀みないペースでレースを引っ張ります。バーナーディニは5番手、インヴァソールはそれを見る形で8番手を追走します。6ハロンを越えた辺りから突然バーナーディーがスパートをかけます。明かな早仕掛けです。これをピッタリマークする形でインヴァソールも上がっていきます。直線半ばで、インヴァソールがバーナーディニを捕らえ、スタンドから悲鳴が聞こえる中、バーナディーニに1馬身差をつけて勝利します。バーナーディニは何年かに1頭の非常に高いポテンシャルを持った馬で、並の馬相手ならあのような早仕掛けでも勝つでしょうが、さすがにインヴァソールほどの馬には無理です。明かに相手の力を見誤った敗戦だと思います。レース直後、解説席にいたベイリーも、とんでもない早仕掛けと非難するぐらいの酷い騎乗でした。

2006年 ホイットニーH サラトガ 1800m
47.1   1:11.1   1:36.3   1:49.0
ベイヤー指数:113
1着:Invasor(インヴァソール) 1:49.0
2着:Sun King(サンキング) 鼻差
3着:West Virginia(ウェストヴァージニア) 5 3/4馬身
2006年 Suburban Handicap ベルモント 2000m
47.3   1:11.1   1:36.0   2:01.1
ベイヤー指数:111
1着:Invasor(インヴァソール) 2:01.1
2着:Wild Desert(ワイルドデザート) 4馬身1/4
3着:Amdromeda’s Hero(アンドロメダズヒーロー) 1馬身
2006年 Pimlico Special ピムリコ 1900m
47.2   1:10.4   1:35.1   1:54.2
ベイヤー指数:108
1着:Invasor(インヴァソール) 1:54.2
2着:Wanderin Boy(ワンダリンボーイ) 1馬身1/4
3着:West Virginia(ウェストヴァージニア) 3馬身3/4

インヴァソールの4角で手ごたえが怪しくなり、一旦は馬群に飲まれます。しかし直線で馬群の中から伸びてきます。最後はワンダリンボーイを差しきり1馬身1/4差をつけて勝利します。ブッチギリで勝つ馬は、ビックレースで星の数ぐらい消えていきましたが、このような終わったと思われるところが抜群の勝負根性を見せる馬はビックレースでも勝ち負けします。ティズナウなどが典型的ではないでしょうか。

2006年 UAE Derby ナドアルシバ 1800m
1着:Discreet Cat(ディスクリートキャット) 1:48.2
2着:Testimony(テスティモニー) 6馬身
3着:Flamme de Passion(フラムドパシオン) 首差
4着:Invasor(インヴァソール) 3/4馬身

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